ワンピース(綿花柄)7(P)

今日はトワルパターンから紙パターンへの写し変え、ドラフティングを行いたいと思います。

この制作記録(ブログ)では記載を端折ることが多い工程ですが、一応私が洋裁を始めたばかりで手探りだった頃に見たかった内容を書くという目的に立ち返り、もしかしたら誰か役に立つかも、情報交換になるかもと思い、書きたいと思います。

トワルパターンにはドレーピングによって折りシワがついていますので、アイロンをかけて平らにし写し取りやすくします。
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すべてのパターンにアイロンかけました。
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アイロンの後は平らにおいて熱をとります。アイロンは熱と圧と湿気でシワをとるものですが、熱が残っている状態というのはシワがつきやすく、戻りやすいので平らにしておきます。

写し取る紙を準備します。ハトロン紙を使用しています。薄く透けて向こう側が見えるので写し取りに便利で、厚みもないので、洋裁をしているとどんどん貯まる型紙も、普通の紙よりは少し嵩を減らせます。
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ハトロン紙はロールで購入しているので、巻きぐせがついています。私はこちらにも低温でアイロンをかけます。クルクルしているのが真っ直ぐに。付いてしまった折山は布のようには取れませんが、少しはキレイになるので、途中途中気になった時にアイロンをしています。
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パターンにハトロン紙を重ねて、重りでガイドラインと固定し、写し取ります。試着補正でパターン修正があるかもしれませんのでパターンより少し大きめに裁断しています。
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パターンチェックを行います。それぞれの縫い合せの長さ、前後ネックラインのつながり、前後アームホールの繋がり、裾線のつながりなど1箇所づつ確認していきます。
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ちょっとご紹介★
パターンチェックの意義ですが、パターンの縫い合せ長さはピッタリあっているのが理想ではありますが、布でのドレーピングはどうしても、些細な布の膨らみや、軽微なピンの厚み(0.1センチ以下)の積み重ねで、数ミリほどのズレが出てしまうことがあります。

紙に一度落とし込み、その小さな誤差を修正することで、縫製の精度をあげることができます。また書く、消すが容易なので、最終パターンをキレイに保存できるというメリットもあります。(平面製図では別途製図を複写してパターンとしたりもします)私は1制作毎にナンバーをつけ、最終パターンをこの様に保存しています。このナンバーをキーに合致するデザイン画や使用した布、対象者の寸法、縫製注意点などをまとめた「情報シート」も別途保存しています。また同じパターンで作る際に役立ちます。
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様式によっては、紙への落とし込みはせず、布パターン上で、布をツマミ補正を行い、最終パターンも布パターンとする方法もあります。タイトフィッティングのドレスはその方がより美しいシルエットを追求出来ます。また、左右差や左右にまたがった補正も得意とします。パターン上にはそれらの経歴が残りますが、それはそのまま補正履歴(記録)とすることができます。(ツマミ補正方式のご参考、ダーツとはなりません)
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ザックリ言うと、立体裁断のパターンメイキングを理論化したものが平面製図であり、ツマミ補正を理論化したものが平面での補正となります。平面はボディ(ピンを打つ人台・トルソー)を必要とせず机上で誰もが等しく型紙を作れるメリットがあり、ドレーピングは平面では表現しきれない複雑なデザインが可能となるメリットがあります。

パターンメイキングも様式がさまざま、それぞれのメリットがあります。私(Salon de sanuuでは)は、色々な方法を適宜使い分けるようにしています。なかなかここでは伝えきれないものもありますが、今後も少しづつ紹介できればと思っています♪

やればやるほど奥が深くて楽しい洋裁!数ある方法・様式のほんの1つではありますが、みなさんにお伝えできればいいなと思います^^

さて、パターンチェックに戻ります。縫い合せの長さは今回のようなバストライン、肩甲骨などの強いカーブは逆にイセが入るので、一致しなくても問題ありません。逆にちゃんイセ分量が入っているかを確認します。カーブのイセはふっくらとしたカーブに仕上げる大事な要素です。イセに関してはまた別途書きたいと思っています。

パターンチェックが終わりましたら、布パターンに修正を反映させます。このパターンはまだ試着補正をしていないものになるので、ファーストパターンと呼ばれることもあります。
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次回は試着補正を行いたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました110.png

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by salon-de-sanuu | 2017-12-03 06:56 | 洋裁記録 ワンピース | Trackback

オートクチュールでの洋裁製作の記録と興味のある方向けにちょっとした解説も書いていきたいと思います。主に立体裁断(ドレーピング)によるパターンメイキングからソーイングまでのオートクチュール(※)を行っています。モットーは「いいものは探すしかない、ないものは作るしかない」※仮縫い、試着補正を経て仕立てる高級婦人服の意味で使用しています。


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